こんにちは!
先日、建築設備定期検査の排水再利用配管設備中水の着色通水試験を行いましたのでご紹介します。
この検査は3年に1回の周期で雑排水の再利用配管がクロスコネクション(上水配管とその他の配管が直接接続されること)していないかを確認するために行います。
雑排水の再利用とは洗面台などで使用した水を雑排水槽に貯めてトイレの洗浄水などに再利用する方法です。
主に大きな事務所ビルや商業施設で利用される設備です。
検査方法としては雑排水槽に薬品で着色してトイレを色水が出るまで流します。
※間違って雑排水槽以外の水槽に薬品を入れないように必ず常駐の設備管理の方と入念に打合せし水槽の場所を確認します!
☆雑排水槽に薬品を入れます
☆検査前のトイレの水
☆検査後のトイレの水
その後、ウォシュレットなどの上水を使用している設備の水を確認して着色されていないかを確認します。
ウォシュレットの水が着色していないことが確認できればクロスコネクションはしていないのでその設備は正常といえます。
この検査を該当する場所すべてで行います。
建物によっては雑排水層から各トイレまで水が回るまで時間がかかりますが今回の建物では想定より早く色水が出てくれましたのでスムーズに検査を行えました。
また、高層の建物だと屋上に雑排水用の高架水槽があり高層部分はそこから給水される場合がありますのでこちらも事前に設備管理の方に確認した方がいいかと思います。
排水再利用配管設備中水の着色通水試験は先述の通り大きな建物に該当する検査かつ3年に1回しか行わないので弊社の検査員にとっても貴重な経験になりました。
今後も建築法令点検についてのお知らせもしていきたいと思いますので何卒、宜しくお願い致します!